南條式変形徒手矯正療法
南條式療法の歴史
日本整体術は古来から各武道流派に伝わっていた治療技術と、明代に中国から伝わった椎拿(すいな)が
融合して出来たと考えられています。
南條式療法は日本古来の整体術の代表的流派のひとつです。
南條家は、鳥取県の伯耆守時代に中国との文化・技術交流が盛んだったと思われます。
●南條式療法(南條式変形徒手矯正療法)17世紀創始
古来から南條家に秘伝として伝わる神道殺活流の骨法体術。
日本古来の独特の整体医術です。南條家は宇多天皇(887〜897年)の子孫、南條貞宗に始まる名家。
「南條式療法」は南條家に先祖代々伝わっていた治療技術と明国の武人から伝授された治療技術とが組合わさ
れできたと言われています。
「南條式療法」は活法と殺法からなっています。殺法は戦国時代の武術として使われ、活法が治療技術として
使われています。
南條家に秘伝として伝わる「南條式療法」は日本古来の整体医術として、国内だけでなく国際的にも高い評価を
得ています。
故人の南條禎成師によって各医大の教授や医師らの協力を得て、広く伝授されていて、日本手技療法学会の
最高優効賞が与えられています。東洋医学誌でも何度も整形外科専門医によって、
その素晴らしさが紹介されています。
1985年〜1987年、フランスのニースとパリで模擬施術を行い、パリ国立HOTEL DIEU病院と医術交流もして
います 現在は先代・南條禎成師の愛弟子、富士坂弘高先生によって継承されています。
(大阪)
日本の整体術の起源・歴史・現在
●日本の整体術の起源についてはいろんな説がありますが、原型は中国の椎拿ではないかと一般的には考えられて
います。
椎拿(すいな・・中国古典按摩の進歩したもの)は2000年以上の歴史がありますが、明の時代(1368〜1644)にこの技術が日本へ渡り、当時日本武術各流派の中で裏ワザとして伝えられていた治療技術と融合して日本整体の原型
が出来たと考えられています。
●東日本は、間接法、西日本は、直接法の傾向があるようです。
●明治時代まで各武術流派の中で改良が加えられ伝えられていましたが、当時は各流派の高弟のみに秘伝
として伝えられるのみだったので一般に広がる事はありませんでした。
●大正時代にアメリカからカイロプラクティックやオステオパシー・スポンディロセラピーといった手技
療法が日本に伝えられました。その高度な医学理論や合理性に共感し手技療法を学ぼうとする動きが、民間療法家 (あんま・マッサージ・接骨・鍼灸師など)や一般人の間で広がっていきました。日本整体を行っていた各武術流派
も影響を受け、手技療法の良い所を取り入れ、改良を重ね近代化に向け歩み始めるところが増え、新しい整体の
団体が次々に誕生しました。
●日本古来の整体術
南條式変形徒手矯正療法 17世紀創始
関口流整骨整体術 17世紀創始
(日本古来の整体術はこれら以外にも数多くあったと考えられている。)
書物として残すのではなく、愛弟子に直接、口伝えで伝授してきた為、書物などは少なく大正より急激に変法が多数表われたと感じます。
●大正〜昭和にできた整体術
高橋正体術(高橋迪雄)大正初期創始
西式健康法(西勝造1884〜1959)昭和2年創始
社団法人北海道治療師会(吉橋績)昭和5年創始
長生療法(長生上人)昭和7年創始(指圧の専門学校として登録認可されている)
操体法(橋本敬三1897〜1993)昭和16年〜23年頃創始
八光流柔術・皇方医学(奥山龍峰1901〜1986)昭和18年創始
整体操法協会(野口晴哉1911〜1976)昭和22年創始
全国療術師協会 昭和22年創始
少林寺拳法・圧法整法(宗道臣)昭和22年創始
足心道(柴田和通)昭和23年創始
身体均整法(亀井進1911〜1975)昭和26年創始
姿勢保険均整術(亀井進・小関勝美)昭和26年創始(現・東京都リハビリテーション専門学校)
礒谷療法(礒谷公良)昭和26年創始
社団法人整体協会(野口晴哉1911〜1976)昭和31年創始
井本整体(井本邦昭)昭和35年頃創始 (野口整体の流れをくむ整体術)
南龍整体術(寺西弘陽)昭和56年創始 (関口流整骨整体術の流れをくむ整体術)
MRT仙骨療法(内海康満)昭和56年創始
寂動整体療法(上村巌)昭和60年創始
横山式筋2点療法(横山桂子)昭和60年創始
バランス療法(坂本恒夫1921〜2003)昭和61年頃創始
●整体術で使用される技法
@背骨・骨盤・頭蓋骨などの骨格矯正(瞬間的押圧矯正、可動法、持続的整圧矯正)
A筋肉調整(整体ではあんま指圧マッサージは使用しない。ストレッチのような技法で筋肉を調整)
B筋膜調整(筋膜リリース)
C反射療法(経絡や反射区)
D自律神経調整(気功のようなテクニック)